風船の様な丸い大きな実をつける事で知られる、風船唐綿(ふうせんとうわた)の果実が見られます、
南アフリカ原産で、昭和初期に観賞用として渡来した、面白味一杯の風船唐綿(ふうせんとうわた)です。
花には、その色合い、香り、その花の造り、佇まい等、花の持つ美しさの対象も、様々ですが、
この風船唐綿(ふうせんとうわた)の花形は星型、花冠は白色で五裂、副花冠は淡い紫色で5片、
朱橙色の唐綿に比べ、案外地味な色合いから、その花よりも果実の方が、知名度が高い花です。
葉は、一見柳の葉に似て細く、
夏の後半の頃から初秋に掛け、星型の白い花を付けます、
その後、結実すると緑色のテニスボール大の、可成り大きな実を付けます、
その朔果の姿が、名前の由来にもなっている様です、
正月前後には、朔果は十分熟し、果実の表面が褐色となり、
パチンと弾けて、中から白い綿毛の種子を放出し、風に流され拡散します。
Data |
特 徴 ・ Memo |
科 名 |
蘿いも科 (ががいも) |
属 名 |
フウセントウワタ属 |
原 産 地 |
南アフリカ |
植物分類 |
常緑小低木 |
樹高・草丈 |
Max 3m |
開花時期 |
8月-9月 |
花 色 |
淡緑白色 |
花径・花序 |
約 10mm |
花 型 |
星型 |
生育場所 |
公園、庭木 |
花 言 葉 |
多忙 かくされた能力 |
撮影月日 |
2014.1.18 |
撮影場所 |
宗像市 |
|
- 風船のように膨らむ植物として、唐綿、風船カズラと共に知られている
- 花よりも、特徴の有る実の方が、知名度が高い
- 樹高は、それほど大きくなくMax 3m位
- 葉は線状の披針形、互生
- 葉の脇から散形花序を出し、小さな白い花を10輪くらい付ける
- 花形は星型、花冠は白色で五裂、副花冠は淡い紫色で5片
- 萼は緑色で5つに裂ける
- 晩秋には風船状の朔果、果実表面にはやわらかい棘が生える
- 名前の風船とは、朔果が風船のように膨らむ様子に因む
- 果実は初冬に熟し弾けて白い綿毛の種子が飛び出す
- タンポポの様に風に乗って飛んでいきます
- 和名 ふうせんだまのき
|
|
お正月前後の、実が茶色っぽく熟れる頃の果実の様子、
花よりも知名度は高く、風船の直径は7-8cm、表面に疎らに棘(トゲ)を持ちます、
棘は、刺さって痛い目に合うような、硬く鋭い棘と違い、案外柔らかい太めの毛のような物です。
茎に傷つけると、傷口から白い乳汁が分泌するのは唐綿と同じで、毒性が有り、乳汁には触らない方が無難です。
果実が成熟すると、朔果は大きく弾け、中から白い綿毛を持った黒い種が見えてきます。
朔果は大きく弾け続け、黒い種を持った綿毛が無数に放出されます。
風が吹くと、タンポポの綿毛のように、風に吹かれて、フワフワ空中に飛び出します。
下は、風船唐綿の花です、色合いは違いますが、唐綿と良く似た花姿です、
唐綿の花が上に向いて咲くのに対し、この風船唐綿の花は、下に俯き加減に下垂します。
|